「幸せとはこれだと決めた瞬間に幸せではなくなるものだ」
もともと小説だった作品であり、コミカライズ作品として月間アフタヌーンで2013年7月号から2021年3月号まで連載された軍隊・戦争漫画。
ある朝、いつも通り出勤しようとした主人公が会社につくと「今日から君達は自由だ・・・」という張り紙とともに社長は夜逃げの会社倒産。その後なんとなく目についた民間軍事会社に就職。倒産した会社の前は7年間の春休みを取り戦術ゲームをやり込んでいた。民間軍事会社でも戦闘シュミレーションゲームをやらされていたと思っていたが、実は実戦であり、実戦のオペレーターを務めていた・・・
読んでみると、どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションかわからない。世界のどこかできっとこういうことが起きているんだろうなと考えさせられる漫画です。実際ゲーマーの方が無人機ドローンを操縦してゲームのように制圧したりしてるのだからないことも無さそうです。
漫画としては、戦争とか紛争メインですがそこまでグロ要素はありません。絵もスッキリとしていて見やすいです。
内容ですが、まず戦術要素満載で、戦略が鮮やか。よく考えこまれているなと感じました。無理難題を次々と攻略していく為どんどんドツボにはまり一気に読んでしまいます。
ただこの作品の賛否分かれるところは少年・少女兵を使っていくというところですかね。現在たくさんの少年少女兵がいます。そこをどう思うかでこの作品の賛否が分かれるところです。また、子供達とともに生活していくなかで途中から色恋沙汰になり・・・という戦術戦略漫画で楽しんでいたのになんだかなぁ・・・そこは求めてないんだよぁ・・・ていうのが私の感想でした。三十路と十代半ばの恋愛はこの漫画に果たして必要だったのか・・・
民間軍事会社の入社試験、「このボタンはネット経由で、とある国の死刑執行部へ繋がっています。そしてそのボタンを押せば小銃から弾が発射され銃殺刑が執行される」でスタートしたときは、【何という漫画なんだ・・・】と驚き読んでいる途中本当に面白かったし考えさせられた漫画。そしておっさんのキスで終わる漫画。賛否両論ありますが、私はちょいちょい出てくる恋愛部分以外は非常に面白い漫画だと思います。
名台詞?
・この手で奪う命があるだろう しかし、この手で救える命もあるはずだ 俺もお前も、奪うだけの機械じゃない。
・諦めてても 怖いものは怖い・・・
・夜這いを一晩で2回も断るとかどうかしてますよ