「戦争を終わらせるのが軍の役目だとすれば 終わる着地点を模索するのが王の役目だ」

2ちゃんねるニュー速(VIP)板のスレッド「魔王『この我のものとなれ、勇者よ』勇者『断る!』」を利用した即興小説として2009年9月~11月にかけて発表された。関連コミカライズを含めたシリーズ累計部数は220万部をそれぞれ突破している。漫画としてはウェブコミック配信サイトを含む漫画雑誌5誌にて漫画化作品が連載された。この作品は月間コンプエースより2011年6月号から2016年6月まで掲載され累計発行部数は200万部を突破している。

特徴として、もともとナレーションのような地の文が存在せず、登場人物の会話のみでつづられている事もあり文が比較的多い読み漫画です。

ストーリーとして、人間と魔族との戦争が長く続く世界の話で、強大な「力」を持つ勇者と、外の世界の「知識」を持つ魔王が、お互いの無い物を補い、飢えや争いの無い・・・戦争(丘)の向こう側を見るために協力し世界を変えていくストーリーです。

作画として、石田あきら氏版(角川)、峠比呂氏版(秋田書店)、浅見よう氏版(エンターブレイン)の3つを比較した場合、峠比呂氏版(秋田書店)が絵が可愛らしくファンタジー系の絵で、浅見よう氏版(エンターブレイン)は全体的にキリっとしていて、真面目というかピリッとした絵となっています。今回読んだ石田あきら氏版(角川)は、その中間となっています。ただしアニメ版とは結構違いますのでアニメ先に見るとあれ?ってなるかもしれません。

3つの中で一番有名で小説に忠実ということでこの作品を読んでみました。アニメにはない細かな描写が描いてあったり、話の情報量も多いです。アニメを見た方は7巻から読めばいいですが、上記の通り内容が濃いので1巻から読んでみてください。いまさらですが、たまたま目に入り一気読みしてしまいました。転生物に近い作品ですが非常に面白い作品です。魔王と勇者の作品は最近では多いですが、元祖な気がします。おすすめですよ。

名台詞

・その先に進めば、まだ見ぬ丘の向こうが見える。戦争のない世界、飢餓のない世界。

・損得勘定は我ら共通の言葉。それはこの天と地の間で二番目に強い絆だ。

・何が起きたって幸せだけは約束できる 丘の向こうにはきっと「明日」があるんだから!

投稿者 もんた

漫画が好き、猫が好きな親父。現在36歳。中年太りで悪戦苦闘中。和式便所辛い。。子供(女の子)がもうすぐ産まれるのでダイエットしないとと謎の使命感に駆られています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です