「死ななくてもいいと思います」。
ヤングマガジンより2018年36・37号より連載開始された戦争漫画である。原作は不死身の特攻兵 軍神は何故上官に反抗したか。特別攻撃隊をメインとした漫画となります。
9度出撃し9度生還し、2回戦死したと報道されたが、2016年2月92歳まで天寿を全うした男の物語です。実際に5回のインタビューをし原作を作成しています。5回目のインタビューの2か月後にお亡くなりになったようです。
ストーリーとして、体がそこまで強くないが空を飛ぶ飛行機乗りにあこがれた少年が、民間のパイロット養成学校に入り、飛行訓練中に太平洋戦争が勃発。戦況が悪くなる中、陸軍初となる特別攻撃隊【万朶隊(ばんだたい)】に志願したのではなく配属させられたのである。。
作画としてかなり、リアルに描いています。表情一つにしても緊張感が伝わってきます。昔結構好きで読んでいた【ソワカ】と同じ作者なのか?っていうくらい描き込んでいます。写真も残っている人たちを作中に描くわけですからやっぱりリアル寄りになってしまいますね。
戦争漫画として生存者の話を元に作られた作品ということもあり、すごく勉強になる漫画です。特攻兵の概念が覆ります。残していく家族の前では気丈に振る舞う、それだけで目頭が熱くなります。やっぱり人間ですから、特攻は怖いです。昔の人だから強いとかお国の為とか家族の為と言ってもやっぱり怖かったんだなぁ。とにかくリアルな戦争漫画をご所望の方は特におすすめです。
名台詞
・戦地で如何なることが起きようとも その笑顔を絶対に忘れてはいかんぞ
・将校5名分の船を沈めるまでは 爆弾を落とし続けるつもりです!
・ただいまッ 母さん!!うわあああああああああああ